明るい日差しと真っ青に広がる空！白い雲！

アクティブになれる季節、夏はワクワクするものですね。

しかしその一方で、夏は蚊が最も活発になる季節。蚊に刺されると嫌なかゆみを引き起こすだけでなく、腫れたり痛みを伴うこともあります。

しかし蚊の被害で最も恐ろしいのは、蚊が危険な病原体を媒介するため感染症を引き起こす可能性があるということです。蚊が媒介する感染症として、日本では日本脳炎と、近年ではデング熱が知られています。2014年に約70年ぶりに国内でのデング熱感染が確認され、日本各地で発症が相次ぎ、大きく取り上げられました。

また蚊は人の病気だけでなく、ペットの病気としてフィラリアも媒介します。

蚊に刺されたら、単に「かゆい」だけでは済まされない場合があるのです。なるべく蚊に刺されることを回避したいものですね。

では蚊による虫刺され対策として何ができるのでしょうか。

まずは蚊の種類と特徴から見てみましょう。

蚊の種類と特徴

日本で見られる蚊とその特徴は以下の通りです。

ヤブ蚊

ヒトスジシマカ

・体長は約4.5ミリ。黒色に白色のシマ模様がある。成虫期間は30〜40日。

・昼から夕方にかけて吸血する。

・幼虫は、花立、竹やぶの切り口、空き瓶、空き缶など様々な場所で生息する。

・卵は乾燥に強く、湿った落ち葉やコケなどに分散して産みつける。

・デング熱を媒介する。

イエカ

アカイエカ

・体長は約5.5ミリ。褐色の蚊。成虫で越冬し、寿命も約6ヶ月と非常に長い。

・夕方から夜にかけて吸血する。寝ている時に蚊で起こされる時は、多くの場合がこのアカイエカ。

・ドブや汚水だめ、下水溝、汚れた雨水枡など、やや汚いところに発生が多い。

・フィラリアを媒介する。

コガタアカイエカ

・体長は約4.5ミリ。体色は灰褐色。

・主に夕方から夜にかけて活発に活動する。

・飛翔能力が高く、約10㎞以上飛んだ事例も報告されている。

・水田や沼地に生息する。

・生息地は北海道を除く本州以南で、その高い飛翔能力から日本の幅広い地域に生息していると考えられる。

・日本脳炎を媒介する。

　　コガタアカイエカは、豚や鳥などの家畜の血を好みます。

　　豚など動物の体内でウイルスが増殖され、その血を吸った蚊が人を吸血することによって感染します。

チカイエカ

・体長は約5.5ミリ。見かけはアカイエカと非常に似ていて見分けることは困難。

・地下貯水槽から発生し、地下鉄や建物内で季節に関わらず年中発生する。

　

　

以上見てきたように、蚊は種類により吸血する時間が様々で異なりますし、媒介する病原体もそれぞれです。油断できませんね。では、蚊に刺されないための対策としてどのようなことができるでしょうか？

蚊に刺されないために出来ること

①幼虫（ボウフラ）の生息する水場を無くし、刺される原因となる蚊を発生させない

・ヤブ蚊類は、植木鉢や空き缶、竹の切り株などのちょっとした水たまりでも発生可能です。家の周りの水の溜まるようなものを無くしましょう。

・アカイエカ等の発生源となる下水溝やドブ川の掃除をしたり、雑草が生えていたら取り除いて水の流れをよくすることで対策できます。

②室内に蚊を侵入させないようにする

窓やドアを開けっ放しにせず、網戸のほつれや穴もふさぎます。網戸はできるだけ目の細かいものを選びましょう。

③外に出る時は、肌の露出を避ける

長袖、長ズボンを着用しましょう。

蚊の針が肌に到達しない、ダボっとした服は更に効果的です。

④蚊が嫌う成分が入った虫よけ剤や殺虫剤を使って、蚊を忌避・駆除する

薬剤の適切な使用により、蚊による被害から身を守ることができます。まずは蚊対策商品を豊富に扱っているホームセンターなどに出かけてみましょう。

　

　

以上のように、蚊の発生源に注意を払い着る服を選ぶこと、それに加えて薬剤を適切に使用することにより蚊の虫刺され対策の効果は上がります。

しかし、中には殺虫剤や直接肌に塗る虫よけ剤など使用することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

特に小さいお子様だと、使える薬剤が限られていたり、体に塗る回数が決められていたり…と使用制限を伴う場合があります。薬剤が人やペットに与える影響に不安を感じておられる方もいらっしゃるでしょう。

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蚊は発生している場所の周辺環境により柔軟に対策していく必要があります。

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