店長の田代です。
今回のテーマは「シロアリの能力」です。
前回のシロアリ講座の最後で
「直接地面に木材が触れていれば光と風を避けて食餌する事ができますが、建物にはコンクリートでできた基礎や束石の上に木材が乗っています。光と風を避けるためにシロアリはどんな対策を講じているのでしょうか?」
と書きましたが、その答えを発表したいと思います。
土の中の巣に住んでいるシロアリが、どうやって光と風を避けて家屋の木材にたどり着くのか…
その答えは…
シロアリが独自に構築するトンネル「蟻道(ぎどう)」です。
蟻道というのはこんなやつです。


シロアリは採餌場への通路として、土砂、粘土、排泄物、食害片、唾液を使って円筒状のトンネルを作ります。通常は直径1cm〜5cm程です。
建物の基礎などに蟻道がないかどうか、外回りや床下を丁寧に点検する事で、シロアリによる被害発生箇所を見逃さないよう最新の注意を払わなければなりません!
それにしてもトンネルを作るとは…
驚くべき能力の持ち主ですね。